縄文の神聖幾何学

「ホツマツタヱ」「ミカサフミ」「フトマニ」に秘められた神聖幾何学の叡智を探る。

アワ歌とトーラス(2)

 以前、「アワ歌とトーラス」という記事を書きました。今回の記事はそれを補足するものです。

 アワ歌は、いろは歌のように、ヲシテ48文字をすべて1度ずつ用いてつくられた五七調の歌で、作者はイサナギとイサナミの二神です。

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 ホツマツタヱには、カミフソヨコエ(上二十四声)をイサナギが歌い、シモフヨソコエ(下二十四声)をイサナミが歌ったと書かれています。そこで、アワ歌を上下24音ずつに分けて書くと下図のようになります。

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 「ウツホ(空)」「カセ(風)」「ホ(火)」「ミツ(水)」「ハニ(埴・土)」ごとに規則正しく整列すると同時に、アワ歌が上段から下段に移るときにUターンしていることが分かるでしょうか?

 つまり、アワ歌はアから始まってワで終わり、そして、またアから始まるというように、循環する構造となっているのです。

 

 それだけではありません。48音を縦列ごとに見てください。

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 アの列は「ア」で始まり、「ワ」で終わります。イの列は「イ」で始まり、「ヰ」で終わります。ウの列は「ウ」で始まり、「ン」で終わります。エの列は「エ」で始まり、「ヱ」で終わります。オの列は「オ」で始まり、「ヲ」で終わります。

 始まりの音と終わりの音が近しいことが分かるでしょうか? つまり、縦の各列もまた循環する構造となっているのです。

 これらが意味することは、アワ歌48音は球体を成して回転している、ということです。

 では、どのように回転しているのでしょうか? 

 以下の画像はトーラスの動的な様子をイメージ化したものですが、これこそ私の考えるアワ歌のイメージです。

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トーラス(掲載元:https://lucasschwartz.com/physics/dual-torus-gif/

 

文責:与左衛門、協力:角大師

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