縄文の神聖幾何学

「ホツマツタヱ」「ミカサフミ」「フトマニ」に秘められた神聖幾何学の叡智を探る。

ヲシテとプラトン立体

1. ヲシテとは

 ヲシテとは、日本に漢字が伝わる遥か以前、縄文時代のころから使用されていた文字のことで、「教える手段」を意味します。

 古事記日本書紀の原書といわれている『ホツマツタヱ』は、ヲシテで記述されています。ほかにも『ミカサフミ』『カクのミハタ(フトマニなど)』というヲシテ文献の存在が確認されています。

 一般には、縄文時代は無文字文化であるとされていますが、指導者層は文字を使用していたのではないかと私は考えています。

 

 ヲシテの基本文字は、5つの母音(アイウエオ)と10の子音(アカハナマタラサヤワ)の組み合わせで構成されており、48文字あります。また、このほかに特殊文字もあります。

f:id:niyatsuku2:20200425175437j:plain

 そして、なんとも面白いことに、5つの母音の形は、この世界の根源をなす5つの元素を表しているのです。『ミカサフミ』の中の『ワカウタのアヤ』の章につぎの一節が記されています。原文はヲシテ文字ですが、ここではカタカナで表記し、カッコ内はその現代語訳です。

 アハウツホ   (アは空)
 イハカセウハホ (イは風 ウは火)
 エノミツト   (エの水と)
 オノハニヰツネ (オの埴 五つ根)※埴は土のこと
 マシハリテ   (交わりて)
 ヒトノイキスト (人の息栖と)
 ナリテヨリ   (成りてより)

f:id:niyatsuku2:20200425175456j:plain

2. プラトン立体とは

 さて、ここからは神聖幾何学の話に移ります。神聖幾何学、あるいは一般的な幾何学ではよく知られる5つの特異な立体があります。それらは「プラトン立体」と呼ばれるもので、つぎの条件をすべて満たすという特徴を持っています。
 ・立体を構成する面の大きさがすべて等しい
 ・すべての面が正多角形である
 ・すべての頂点が同一球面上にある

 この3次元の世界には多種多様な物体が存在しますが、上記の特徴をすべて満たすものは、正四面体、正六面体(立方体)、正八面体、正十二面体、正二十面体の5つだけです。

f:id:niyatsuku2:20200425111705g:plain

 ドランヴァロ・メルキゼデグ著『フラワー・オブ・ライフ第1巻』によると、これらに球を加えた6つの立体形状は、古代の錬金術師やギリシャの父であるピタゴラスのような偉大な人々によって、6つの元素の面を持っているはずだと考えられてきました。以下は本からの引用です。

 正四面体は火と考えられ、立方体は土、正八面体は風、正二十面体は水で、正十二面体はエーテルエーテル、プラーナ、そしてタキオン・エネルギーはみな同じものを指しています。どこへでも広がっていき、どんな時空、どんな次元の地点へもアクセスすることができます。これはゼロポイント・テクノロジーの大いなる秘密です。)とみなされました。そして球は中が虚空になっています。これらの6つの元素は宇宙を組み立てるための素材であり、宇宙の性質を創造するものです。

f:id:niyatsuku2:20200425111943g:plain

掲載元:ドランヴァロ・メルキゼデク著『フラワー・オブ・ライフ第1巻』

3. ヲシテとプラトン立体

 ここまで読まれた方は、プラトン立体とヲシテが関係していることに気づかれたと思います。

 では、それぞれの形と元素を比べてみましょう。

 ア(ウツホ)=球(虚空)または正十二面体(エーテル・プラーナ)
 イ(カセ) =正八面体(風)
 ウ(ホ)  =正四面体(火)
 エ(ミツ) =正二十面体(水)
 オ(ハニ) =正六面体(土)

f:id:niyatsuku2:20220122104233p:plain

ヲシテ文字とプラトン立体

 アとウとオは、立体と完全に一致していることが分かります。

 イとエは、立体と一致しているとはいえませんが、もし正八面体や正二十面体を文字にして書き表すとすれば、イとエのような形になってもおかしくはないと私は思うのですが、いかがでしょうか。

f:id:niyatsuku2:20220122104253p:plain

<2022年10月29日追記>

プラトン立体とヲシテ文字の動画を作成してみました。

 

文責:与左衛門、協力:角大師

ご意見・ご感想をコメントいただけると幸甚です。お待ちしております。