縄文の神聖幾何学

「ホツマツタヱ」「ミカサフミ」「フトマニ」に秘められた神聖幾何学の叡智を探る。

『新・ハトホルの書』より聖なる四大元素について(その1)

 ウツホカセホト  (空、風、火と)

ミツハニノ    (水、埴の) ※埴=土

ヰツマシワリテ (五つ交わりて)

ヒトゝナル    (人となる)

  上記は『ホツマツタヱ』16綾の一節です。これらの五つの元素のことは『ホツマツタヱ』や『ミカサフミ』のあちこちに記載されています。

 これについて、トム・ケニオン著『新・ハトホルの書』に参考となることが書かれていたので、自分用のメモとして残しておきます。

 地球を構成する四大元素とは、地・火・水・気(空間)です。それは化学で学ぶ元素のことではなく、元素の精妙な状態を比喩的に指したものです。きっとはじめて聞く人もおられるでしょうが、これらの聖なる元素とは実のところ、大いなる目覚めた存在たちにほかなりません。

 あなたの周辺や体内を流れる気の元素には意識があり、あなたが呼吸する空気(あなたが生きて活動する空間)は意識を有した存在です。また、あなたを支えている地の元素はあなたの体を構成しており、やはり意識があります。地球上の水、雲の形をとって空を浮遊する水、さらにあなたの体の水分にも意識があります。火の元素についても同様です。

 実在するこの地上界で起こったことは、まさに奇跡としか言いようがありません。地・火・水・気(空気)という四つの途方もなく大きな存在たちが互いに協力しあうことにより、人の肉体の形成が可能になったのですから。

 これはもともと存在していた場所よりも密度の濃い世界を体験するという恩恵にあずかれるよう、あなたがたに惜しみなく与えられた贈り物なのです。ここに人類を存在させるという創造的な願いのもと、そうした意識ある存在たちの努力や共同作業がなければ、この三次元の地上界における進化は望めなかったでしょう。事実、物質的領域の存在さえあり得なかったはずです。

 そうした聖なる元素たちとのあいだに、感謝にもとづく関係を築いていくことで、あなたのなかに宇宙的で普遍的な理解が形成されはじめます。こうした理解があれば、あなた方の世界を存在させているかれらの神聖さが認識できるため、だれも自分たちが住まう世界を粗末に扱いはしないでしょう。

(中略)

 概して人類は、地球や諸元素の神聖さを説く古代の智慧と切り離されてしまいました。いわゆる先住民と呼ばれる人々は、いまだ部族の教えのなかにこの知識を受け継いでいます。しかしそうでない、現代の科学技術に偏った大半の人たちはこの真実から隔絶してしまっています。そしてその結果、多くの人がやすらぎを求めてはいても、地上に自分の「居場所」を見出すことができずに右往左往しているのです。

 科学技術に順応した現代人の意識はさらなる技術を生み出しつづけ、新たな進歩によって平和や自分たちの居場所がもたらされると考えています。しかし、実際はそのようにはなりません。このことが皮肉であり悲劇であるのは、その憩いの場がじつは今ここに存在し、あなたを取り巻き、あなたの肉体の諸元素を構成しているからです。もし地球や自分の体の神聖さに気づき、それを感じることさえできれば、あなたはやすらぎを見出し、みずからの居場所をこの世に見つけることでしょう。

 

文責:与左衛門、協力:角大師

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