縄文の神聖幾何学

「ホツマツタヱ」「ミカサフミ」「フトマニ」に秘められた神聖幾何学の叡智を探る。

縄文人の高度な天文学の知識(その2)

 縄文時代のヲシテ文字で書かれた『ミカサフミ タカマナルアヤ』に、つぎのような一節があります。

アメノミヲヤノ   (アメノミヲヤの)

ヲゝンタケ          (御丈)

ヤモヨロトメチ   (八百万トメヂ)

ミノヒカリ          (身の光)

モトモトアケノ   (モトモトアケの)

アマメクミ          (天恵み)

トゝクハシラハ   (届く柱は)

スキトホル          (透き通る)

ナカノクダヨリ   (中の管より)

ハコブイキ          (運ぶ息)

クルマノウテギ   (車の腕木)

コゝノワノ          (九の輪の)

   宇宙の創造神であるアメミヲヤの身の丈は800万トメヂです。地球から銀河の果てまでが15万8千トメヂ、銀河の周囲が100万トメヂですから、それよりもずっと大きいですね。そのアメミヲヤの身の光は、モトモトアケ(フトマニ図の中心アウワのことで、宇宙の中心を意味する)からもたらされる天の恵みです。

 天の星々はアメミヲヤの吹く息から生まれました。天に届く柱は、中が透き通った管になっていて、息が運ばれ、また、その柱を車軸として九層の輪が巡ります。

 

 さて、以下の図は現代の宇宙物理学者の考える原初の星の姿です。驚いたことに、上の記述と極めて酷似しています。図と照らし合わせて上の文書をお読みいただくと、それが分かるかと思います。

 

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<原始星TMC-1Aの想像図> 引用:NAOJ

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<星形成のシナリオのイラスト>

(左から順に)STEP 1:星間雲、STEP 2:星間雲内にできたとくに密度の高い塊、STEP 3:高密度のガス塊の中心部で密度と温度が上昇、周囲に分厚いガスの円盤が取り巻き、ガス流の噴出が始まる、STEP 4:中心にはっきりと原始星が誕生し、周囲に明確なガス円盤とガス流が見られる、STEP 5:ガス流が大きく成長し、原始星を取り巻くガスの雲を突き破る。

引用:ALMA (ESO/NAOJ/NRAO), N. Karnath; NRAO/AUI/NSF, B. Saxton and S. Dagnello

 

 最新鋭の電波望遠鏡によって解明されつつある原初の星の姿を、なぜ縄文人は知っていたのでしょうか? じつに不思議です。

 

<参考文献>

 

 文責:与左衛門、協力:角大師

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