縄文の神聖幾何学

「ホツマツタヱ」「ミカサフミ」「フトマニ」に秘められた神聖幾何学の叡智を探る。

「大和」の本当の意味とトノヲシテ(その1)

 ホツマツタヱによると、縄文時代クニトコタチは竪穴式住居の建て方や栗の栽培方法を人々に教え広め、生活や文化が向上していき、やがてクニが成立しました。そのクニの名を「トコヨクニ」(日本で最初の国号)といい、クニトコタチが初代アマカミ(天皇)となってクニを治めました。

 クニトコタチは建国の理念をあらわすシンボルとして、「ト」のヲシテ文字の形を掲げました(下図参照)。空に向かって両手を広げ(Vの形)、父なる太陽の恵みを受け取り、母なる大地(□の形)とつながって(縦棒)暮らす。それが「トノヲシテ」(トの教え)です。

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 その後、七代アマカミのイサナギ・イサナミの御代、「ヤマト」という国号が起きましたが(そんな大昔から!)、実は「ヤマト」の「ト」も「トノヲシテ」の「ト」です。

 ホツマツタヱ23章に「ヰヤマトトフル ヤマトクニ」とあります。「ヤマト」は「ヰヤ(弥)マ(真)ト」、すなわち、大いなる真(まこと)の「ト」の意味です。こうしたところから、漢字が渡来した後、「大和」の字が当てられたのだと思います。

 また、「ヤマト」のほかに「ヒノモト」の国号も使われました。同章に「マトノヲシヱハ ノホルヒノ モトナルユエニ ヒノモトヤ」とあります。真(まこと)の「ト」の教えは、昇る太陽の下(もと)なるゆえに「ヒノモト」である。その意味するところは、以下の「ヤマト」のヲシテ文字を見ればよく分かります。「ヤ」は日が昇る形、そして、「マ」は日が沈む形をしています。

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 現在の「日本国」の国号や「日の丸」の国旗の源流は縄文時代にまで遡る、ということになります。

 今こそ、いちばん初めの建国理念である「トノヲシテ」(トの教え)、空に向かって両手を広げ、父なる太陽の恵みを受け取り、母なる大地とつながって暮らす生き方を思い出して、光あふれる世界をつくりましょう!

 

参考文献:「『ホツマツタヱ』を読み解く」池田満著

文責:与左衛門、協力:角大師

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