虫の声、風の音、川のせせらぎといった自然界の音を「ことば」として聴くことができるのは日本人(とポリネシア人)だけである。これは人種やDNAの違いによるものではなく、日本語の母音に秘密がある。よって、日本語で育った外国人も同じようになる。そんな話を前回のブログ記事に書きました。(「ヲシテの母音と虫の声」参照)
では、日本語の母音である「あいうえお」はなぜ「あいうえお」と発音するのでしょうか?
じつは縄文文字ヲシテを見れば、その答えが分かります。ヲシテ研究の第一人者、池田満氏によると、「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」のヲシテ文字の形というのは、それぞれ口の形と一致しています。実際、文字の形と同じような口をしてみると、たしかにそうであることが分かります。
以下の『ミカサフミ ワカウタのアヤ』にあるとおり、ヲシテの5つの母音は自然界のあらゆるものを生み出す元素を意味しています。まさに母なる音です。
アハウツホ (アは空)
イハカセウハホ (イは風 ウは火)
エノミツト (エの水と)
オノハニヰツネ (オの埴 五つ根)※埴は土のこと
マシハリテ (交わりて)
ヒトノイキスト (人の息栖と)
ナリテヨリ (成りてより)
つまり、プラトン立体を記号化したものがヲシテの「ウツホ」「カセ」「ホ」「ミツ」「ハニ」の文字であり(「ヲシテとプラトン立体」参照)、また、その文字の形と同じ口の形をして発する音が「アイウエオ」なのです。
文責:与左衛門、協力:角大師
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