縄文の神聖幾何学

「ホツマツタヱ」「ミカサフミ」「フトマニ」に秘められた神聖幾何学の叡智を探る。

フトマニ図とメタトロンキューブ(その2)

 以前「ヲシテとプラトン立体」の記事で書いたように、縄文のヲシテ文字「あいうえお」の5母音と5つのプラトン立体は形が大変よく似ているだけでなく、5大元素との対応関係も完全一致しています。このことから、私はヲシテ文字はプラトン立体を象ったものだと考えています。

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 また以前「フトマニ図とメタトロンキューブ」の記事で書いたように、ヲシテ文字がプラトン立体を象ったものであるならば、ヲシテ48文字を円形に配置したフトマニ図は、5つのプラトン立体をすべて含むメタトロンキューブと同じものではないか、と考えています。図が表す意味合いにおいても、フトマニ図とメタトロンキューブは共に「無から有が創造されるしくみ」を表しています。

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 さて、先日メタトロンキューブの立体模型を作ってみて、やはりフトマニ図はメタトロンキューブではないかという確信がますます深まりました。

 フトマニ図は中心の円とそれを囲む3重の輪から構成されています。いちばん中心円に近い輪には「トホカミヱヒタメ」の8文字が並んでいます。この並び方に特徴があって、ト→ホ→カ→ミ→ヱ→ヒ→タ→メと1文字ずつ順番に線で結んでいくと、なんと八芒星が浮かび上がります。

 つぎに真ん中の輪には「アイフヘモヲスシ」の8文字が並んでいます。そして、これまた同じく、ア→イ→フ→ヘ→モ→ヲ→ス→シと1文字ずつ順番に線で結んでいくと、八芒星が浮かび上がるのです。

 そして、これらの八芒星は正四面体と正六面体と正八面体の複合立体を象ったものではないか、というのが私の考えです。

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 最後はフトマニ図のいちばん外側の輪です。そこには合計32文字が並んでいて、ミソフカミ(三十二神)と呼ばれています。それらは「ヤマ・ハラ・キニ・チリ・ヌウ・ムク・エテ・ネセ・コケ・オレ・ヨロ・ソノ・ユン・ツル・ヰサ・ナワ」というように2文字で1組となっており、全部で16組あります。

 それでは、このミソフカミに関係する立体はあるのでしょうか。ミソフカミの場合、トホカミヱヒタメやアイフヘモヲスシのように、文字に順番があるわけではありません。また、フトマニ図を見ると概ね母音ごとにエリアが分かれているものの、例外もあって、そこに明確な秩序は見出せません。協力者である角大師さんは「フトマニ図に込められた数には必ずきちんとした意味があるはず」と言うのですが・・・。

 そこで、いろいろ考えた末、ようやく分かりました。角大師さんの言葉どおりでした。それは正十二面体と正二十面体の複合立体です。つまり「12+20=32」というわけです。

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 ちなみに右上図のうち、白い球を頂点とした正五角形から成るのが正十二面体、青い球を頂点とした正三角形から成るのが正二十面体です。

 

文責:与左衛門、協力:角大師

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